韓国競馬における、国内G1競走複数回優勝馬です。なお、以下に示す「G1」はすべて国内格付けとなり、国際格付けの「Grade1」「Group1」とは関係ありません。
韓国競馬にグレード制が導入されたのは2004年で、この際にコリアンダービー・グランプリ・この年新設された大統領杯の3競走がG1に格付けされました。また、2016年から開催されているコリアカップ・コリアスプリントは当初からG1として格付けされたため、現在韓国競馬におけるG1競走は5つとなります。
そのため、G1競走を複数回優勝した馬は少なく、グレード制導入の2004年以降では10頭。導入以前も含めると12頭しかいません(国内調教馬のみ。コリアカップを連覇したロンドンタウン・クラウンプライド、コリアスプリントを連覇したリメイクは除く)。ここにそのすべてを記します。

1位タイ:5回
트리플나인(TRIPLE NINE、トリプルナイン)
2015~2018大統領杯、2018グランプリ
史上初の国内G1・5勝
위너스맨(WINNER’S MAN、ウィナーズマン)
2021ダービー、2022コリアカップ、2023大統領杯、2022・2023グランプリ
史上初のグランドスラム(コリアスプリントを除くステイヤー級のG1競走全制覇)達成
3位タイ:3回
당대불패(DANGDAE BULPAE、タンデブルぺ)
2010~2012大統領杯
史上初の国内G1・3勝
글로벌히트(GLOBAL HIT、グローバルヒット)
2023ダービー、2024大統領杯・グランプリ
4位タイ:2回
명문가문(MYEONGMUN GAMUN、ミョンムンガムン)
2007・2008大統領杯
동반의강자(DONGBANUI GANGJA、トンバネガンジャ)
2008・2009グランプリ
인디밴드(INDIE BAND、インディーバンド)
2013大統領杯・グランプリ
경부대로(GYEONGBUDAERO、キョンブデロ)
2014大統領杯・グランプリ
파워블레이드(POWER BLADE、パワーブレード)
2016ダービー・2017グランプリ
문학치프(MOONHAK CHIEF、ムナクチーフ)
2019コリアカップ・グランプリ
以下2頭はグレード制導入前に達成
※포경선(PO GYEONG SEON、ポギョンソン)
1985・1986グランプリ
※가속도(KA SHOCK DO、カソクド)
1990・1991グランプリ
最近はパワーブレード、ウィナーズマン、グローバルヒットとダービー馬が古馬になってもG1で活躍するケースが増えましたが、反対に2022年の위너스타(WINNER STAR、ウィナースター)・2019年の원더풀플라이(WONDERFUL FLY、ワンダフルフライ)・2018年の엑톤블레이드(ECTON BLADE、エクトンブレード)など、ダービー後はさっぱりというケースも少なくありません。
昨年のダービー馬・은파사랑(EUNPA SARANG、ウンパサラン)も優勝後は5戦してクラス2の1勝にとどまっており、同じ道を辿るのではないかと危惧しています。

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