【韓国競馬】韓国に輸出された日本の種牡馬まとめ Vol.1

韓国競馬

韓国に輸出された日本の種牡馬を一覧でまとめました。
1984年に輸出された、1974年のダービー馬コーネルランサーを最初に、2025年現在ここまで38頭が韓国に輸出されています(筆者調べ)。

この記事では、3回に分けて全種牡馬について簡単に紹介します。今回は1回目。
※産駒成績等のデータはすべてKorean Stud Book(https://studbook.kra.co.kr/neweng/main.jsp)から引用。

コーネルランサー(1971)

1984年輸出。1974年のダービー優勝、皐月賞2着の実績を残して種牡馬入りしたが、中央で活躍した産駒は残せず。当時の全斗煥大統領に寄贈され、当地でも活躍馬は残せなかったものの、「大統領の馬」として厚遇を受けた。1991年没。

産駒:8頭 主な活躍馬:なし

カツトップエース(1978)

1990年輸出。1981年の皐月賞・ダービーを制し二冠馬に輝く。種牡馬としては不振で韓国に輸出されたが、種付けを行った1991年の秋に股関節症が悪化し死亡。残した5頭の産駒の内勝利を挙げたのはPAN GOK RI(牝、通算26戦2勝)1頭だけだった。

産駒:5頭 主な活躍馬:なし

プレストウコウ(1974)

1990年輸出。1977年の菊花賞などを制した。1994年に死亡するまで4年間で22頭の産駒を送り出し、1992年産のHA YAN YEONG WOONG(セ)はクラス1で3勝を挙げる活躍を見せた。

産駒:22頭 主な活躍馬:HA YAN YEONG WOONG(1992、セ、母父RED GOD、通算39戦7勝)

ヤマノスキー(1981)

1990年輸出。重賞には手が届かなかったが、オープンクラスで息の長い活躍を示した。1993年以降は毎年10頭以上に種付けし、1995年に死亡するまで40頭の産駒を競馬場へ送り込む。1992年産のI HWA RYEONG(牝)が1996年のトゥクソム杯を、1993年産のYEONSEUNG HWANHO(牡)が1997年の文化日報杯を制し、2頭の重賞勝ち馬を輩出した。

産駒:40頭 主な活躍馬:I HWA RYEONG(1992、牝、母父 LAPPY、通算45戦12勝)、YEONSEUNG HWANHO(1993、牡、母父 NO FAITH、通算21戦6勝)

ラッキールーラ(1974)

1990年輸出。1977年のダービー優勝後、種牡馬として1986年の新潟3歳ステークス、1987年のきさらぎ賞を制したトチノルーラー(1984、牡)や、芝ダート問わず活躍したダイカツジョンヌ(1988、牝)を輩出。輸出翌年に事故により骨折・安楽死となったが、残した4頭の産駒から1996年~1998年の最優秀内国産馬・DANGDAE JEIL(牝)を出し、2025年現在もその血を韓国に残している。

産駒:4頭 主な活躍馬:DANGDAE JEIL(1992、牝、母父ZOOMING ZONE、通算60戦25勝)

スルーオグリーン(1994)

2001年輸出。競走成績は1997年京成杯2着が目立つ程度だが、2008年に疝痛で死亡するまで146頭の産駒を残し、2003年産のBAENGNOKJEONG(牡)が2006年のコリアンダービーを優勝。種牡馬入りも果たしている。

産駒:146頭 主な活躍馬:BAENGNOKJEONG(2003、牡、母父PROPER REALITY、通算30戦7勝)

エアダブリン(1991)

2003年輸出。名牝ダンシングキイ産駒で、長距離重賞で無類の強さを誇った。日本での種牡馬成績は中央オープン勝ちが数頭という状態で、韓国に輸出後も約10年間の種牡馬生活で産駒は20頭程度。後継馬は残せなかった。

産駒:20頭 主な活躍馬:なし

タヤスメドウ(1995)

2003年輸出。2000年の新潟大賞典を優勝。日本では種付けせず、韓国で直接種牡馬生活を始め、2011年に死亡するまでの8年間で約30頭を輩出。2005年産のDANGDAETEUKGEUP(牝)が2009年の東亜日報杯を制し、2025年現在も血を繋いでいる。

産駒:28頭 主な活躍馬:DANGDAETEUKGEUP(2005、牝、母父HAPPY JAZZ BAND、通算17戦6勝)

サンデーウェル(1992)

2004年輸出。1995年のセントライト記念優勝後、日本ではこれといった産駒を残せず韓国へ。サンデーサイレンスの初年度産駒ということもあり、2015年に死亡するまで80頭以上の産駒を輩出し、2011年のオーナーズカップを制したKHAOSAN(セ)、2009年の日刊スポーツ杯を制したKHANUI JEGUK(牡)と2頭の重賞勝ち馬を出した。

産駒:81頭 主な活躍馬:KHAOSAN(2005、セ、母父JADE HUNTER、通算58戦9勝)、KHANUI JEGUK(2006、牡、母父DIDYME、通算33戦8勝)

シンコウシングラー(1995)

2004年輸出。重賞ではあと一歩の成績だったが、2008年に死亡するまで20頭の産駒を輩出している。これといった活躍馬はなし。

産駒:20頭 主な活躍馬:なし

ボレロ(2000)

2004年輸出。現役は1戦のみだったが、フサイチコンコルドの半弟という血統を買われ種牡馬入り。30頭余りの産駒に活躍馬はなし。

産駒:34頭 主な活躍馬:なし

アドマイヤユース(1999)

2005年輸出。中央で5戦未勝利の後輸出され、韓国で5戦3勝・2着1回の成績を残した(最高はクラス2勝ち)。種牡馬入り後も9頭の産駒を残したが、活躍馬は出せなかった。

産駒:9頭 主な活躍馬:なし

オースミジェット(1994)

2005年輸出。ダート重賞7勝の実績を誇る。韓国では21頭の産駒を残し、2007年産のSUPER RICH(牡)がクラス1を3勝、VICTORY(セ)が同じくクラス1を2勝する活躍を見せた。

産駒:21頭 主な活躍馬:SUPER RICH(2007、牡、母父WEST BY WEST、通算48戦8勝)、VICTORY(2007、セ、母父ROAD OF WAR、通算67戦8勝)

Vol.2に続きます。

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