【韓国競馬】韓国馬の海外遠征の歴史 その1

韓国競馬

日本競馬において、戦後初めて海外へ遠征した馬は1958年のハクチカラです。そこから60年以上、今や日本馬が海外G1を制するのも珍しいことではなくなりました。
一方、韓国競馬の初の海外遠征は非常に最近で、わずか17年前の2008年です。この記事では、そんな韓国馬海外遠征の歴史の内、パイオニア的存在となった2頭を紹介します。

初の韓国馬海外遠征~ピックミーアップ

2008年、韓国馬として初めて海を渡ったのが픽미업(PICK ME UP、ピックミーアップ)です。
2002年4月30日生、父TIME STARはアメリカ産、母SKIPTAMALOOはイギリス産。父父はBCターフやアーリントンミリオン等を制したMANILA、母父はNORTHERN DANCERの直仔なので、NORTHERN DANCERの4×3という血統です。

2005年1月にデビューを迎えたピックミーアップは4戦目で初勝利を挙げると、堅実な走りで9戦目でクラス1入り。同年11月の慶尚南道知事杯(G3、05年は1800m、06年は1600m)で2着、翌年も同レースで3着と、釜山のトップクラスで実力を発揮します。2007年には、クラス1で10戦2勝、2着4回の成績を残し、釜山の内国産馬部門で2位にランクしました。

翌2008年も60キロ以上の斤量を背負って5戦すべてで3着以内を確保する走りを見せたピックミーアップに、アメリカ遠征の白羽の矢が立ちます。ノーザンダンサー系の血統背景も後押ししたのでしょう。
7月にアメリカ・メリーランド州入りしたピックミーアップは現地で調教を積み、9月3日に実施されたデラウェアパーク競馬場5R・Cape Henlopen Stakes(芝12F)で第一歩を踏み出しましたが…。

レース動画が残っていますが、道中は3番手のインを追走するも、じわじわとポジションを落とし直線を向いた頃にはほぼ最後方。結局、最下位に敗れました。
現地ではピックミーアップが得意とするダート長距離のレースが頭数不足で成立せず、仕方なく芝12Fのレースを選択したようです。

この後、10月17日に2戦目(ウェストバージニア州チャールズタウン競馬場、ダート1800m)を本領のダート戦で迎えますが、こちらもダントツの最下位。11月26日の最終戦(メリーランド州ローレルパーク競馬場、ダート1マイル)ではようやく最下位を免れますが、スタートでアクシデントがあった馬が1頭大きく遅れて入線したため、実質最下位という、筆舌に尽くしがたい無残な結果でアメリカ遠征を終えることとなりました。

帰国後、ピックミーアップは緩やかに成績が下降。2010年4月9日に約2年半ぶりの勝ち星を挙げますが、その後は掲示板がやっとという状況になり、2011年9月25日のレースを最後に引退しました。通算成績は78戦8勝・2着13回(アメリカでの3戦を含む)でした。

2頭目の海外遠征~ベクパ

翌2009年、ピックミーアップに次ぐ2頭目のアメリカ遠征を果たしたのが牝馬の백파 (BAEKPA、ベクパ)です。父REVEREはご存じDANCING BRAVEの直仔、母GREY CRESTも父母父がNORTHERN DANCERと、やはりNORTHERN DANCERの4×4という血統です。

2006年デビュー後、翌2007年に7戦目で初勝利を挙げると、そこから5戦4勝でコリアンオークスを制覇。次ぐ2008年もSBS杯を制し、大統領杯2着・グランプリ5着とトップクラスで実績を残しました。

09年にアメリカに移動し、ローレルパーク競馬場で調整。当初の予定より約2カ月遅れの6月13日に、デラウェアパーク競馬場8R(ダート1マイル)で初戦を迎えますが、5頭立ての大差の5着。その後3戦は東海岸の競馬場を転々とし、いずれも芝1マイルのレースを使われますが、いずれもいいところなく6着、7着、8着。負かした馬はわずかに2頭という成績で帰国しました。
帰国後は5戦してクラス1を1勝し引退。繁殖牝馬としては、5番仔の석세스백파(SUCCESS BAEKPA、サクセスベクパ)が2024年の二冠を制する活躍を見せています。

ここまで、韓国馬の海外遠征で先鞭をつけた2頭を紹介しました。また時間ができたら、この後の歴史を執筆する予定です。

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