韓国競馬の三冠馬一覧

韓国競馬

韓国競馬の三冠馬一覧です。

韓国競馬の三冠シリーズ

韓国にも、日本同様「三冠」と呼ばれる競走体系が存在します。
最もメジャーな3歳馬による「トリプルクラウン」、3歳牝馬による「トリプルティアラ」は以下の通りです。

トリプルクラウン:2007年創設

①KRAカップマイル(KRA컵 마일、韓国G2・釜山1600m・4月第1週)
②コリアンダービー(코리안더비、韓国G1・ソウル1800m・5月第2週)
③農林畜産食品部長官杯(농림축산식품부장관배、韓国G2・ソウル2000m・6月第3週)

トリプルティアラ:2020年創設

①ルナステークス(루나 스테이크스、L・釜山1600m・3月第5週)
②コリアンオークス(코리안오크스、韓国G2・釜山1800m・5月第1週)
③京畿道知事杯(경기도지사배、韓国G3・ソウル2000m・6月第2週)

いずれも、夏までに全レースが終了するアメリカンスタイルを採用しています。

またこの他にも、3歳以上牝馬による「クイーンズツアーシリーズ」、距離別の三冠シリーズである「ステイヤーシリーズ」、「スプリンターシリーズ」、2歳馬による「ジュベナイルシリーズ」があります。

この記事では、トリプルクラウン・トリプルティアラ達成馬を取り上げます。

①韓国初の三冠馬 ジェイエスホールド

韓国最初の三冠馬は、2007年に達成した제이에스홀드(J.S.Hold、ジェイエスホールド)です。
2006年にデビューし、2戦目から9連勝。当時一冠目として行われていたトゥクソム杯(뚝섬배、ソウル1400m、2012年から牝馬限定戦に移行)を7馬身差、二冠目のコリアンダービーを11馬身差で圧勝すると、当時秋に実施されていた農林畜産食品部長官杯では接戦を制し、この年から創設された三冠を達成しました。
しかし、このレースを最後に屈腱炎を発症し引退。引退後は済州島の済州テミョン(제주태명)牧場で種牡馬入りしましたが、活躍馬を輩出することはできず2018年に死亡しました。

なお、2007年まではソウル所属馬限定でレースが行われていました(翌2008年よりソウル・釜山の交流開始)。

②国内外の強豪と競い合ったパワーブレード

2頭目の三冠馬は、2016年に達成した파워블레이드(POWER BLADE、パワーブレード)です。

2015年にデビューすると、その年の2歳ナンバーワンを決めるブリーダーズカップ(브리더스컵)をレコードで優勝。翌年も勢いのままに瞬く間にKRAカップマイル、ダービー、農林畜産食品部長官杯を制覇し、9年ぶり2頭目の三冠馬となりました。

三冠達成後、第1回開催となったコリアカップに出走しクリソライトの4着。この時3着となったトリプルナインとは以後、幾多の名勝負を繰り広げることになります。

翌2017年にはドバイへ遠征し、アル・マクトゥームチャレンジラウンド2(G2)で3着、バージナハール(G3)で5着に健闘。しかし、同じく遠征したトリプルナインがゴドルフィンマイルに出走した一方、パワーブレードは招待を受けることができず帰国しました。

帰国後は8月のオーナーズカップをレコードで優勝。この時、トリプルナインを4度目の対戦で初めて破っています。続くコリアスプリントではグレイスフルリープの2着。その後の大統領杯でトリプルナインの2着となった後、グランプリではその雪辱を果たし優勝。同年の年度代表馬に輝きました。
2018年以降は怪我の影響で1戦するに留まり、2019年に引退。翌2020年から種牡馬生活に入っています。

生涯のライバルとなったトリプルナインとは通算で7戦し3度先着。互角の勝負を繰り広げました。

③韓国初の三冠牝馬 ゴールデンパワー

2022年、韓国初の牝馬三冠を達成したのが골든파워(GOLDEN POWER、ゴールデンパワー)です。

2歳時は5戦1勝と平凡な成績に終わりましたが、翌2022年に条件戦を1着、3着として迎えたルナステークスでは残り100mから驚異的な追い込みを見せ優勝。その勢いのままに続くコリアンオークス、京畿道知事杯を連勝し、韓国初の牝馬三冠を達成しました。

しかし、そこからはKNN杯(KNN배)、済州特別自治道知事杯(제주특별자치도지사배)、慶尚南道知事杯(경상남도지사배)と牝馬限定重賞を3連敗。翌2023年もクラス2を1勝するに留まり、9月に屈腱炎を発症。今年2月に引退しました。

④こちらは活躍中、チュルゴウンヨジョン

翌2023年、史上2頭目の牝馬三冠を達成したのが즐거운여정(JEULGEOUNYEOJEONG、チュルゴウンヨジョン)です。

2歳時から特別競走で入着を重ねて実績を積み、クラス3を3戦1勝、3着2回とまとめて挑んだ2023年のトリプルティアラを3連勝。三冠目の京畿道知事杯はレコードのおまけつきでした。
その後も済州特別自治道知事杯、ブリーダーズカップクイーンと2つの特別・大賞競走を優勝。今年に入りトゥクソム杯を優勝した後は2走連続で9着と惨敗しますが、1番人気を譲った済州特別自治道知事杯で鮮やかに復活し連覇。今年も最強牝馬の一角として活躍しています。

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